Technical explanation技術解説
<おことわり>
本資料を作成してから時間が経過している場合がありますので、最新の情報を反映していない部分がございますが、引き続き掲載させていただきます。必要に応じて最新の情報をお調べ頂いた上で、ご活用いただければ幸いです。
Selection of barcode ・ 2D code readerバーコード・2次元コードリーダーの選択
バーコード・2次元シンボルリーダー(スキャナ)とは
各種バーコード、2次元(コード)を簡単・正確・迅速にそれらデータを読取りパソコン(コンピュータ)に入力する機械です。 即ち、機械で読み取れる文字が、バーコードや2次元とすれば、リーダーはこれらを正確に迅速に読み取る機械の目といえます。
バーコード・2次元(コード)リーダーの種類
- バーコードリーダー
-
- パソコン接続タイプリーダー
- キーボードインターフェースタイプ
- RS-232Cタイプ
- USBインターフェースタイプ
- 無線タイプ
- 特定小電力タイプ
- SS無線タイプ
- LAN接続タイプ
- 固定式定置タイプ
- シングルスキャンタイプ(レーザー)
- ラスタスキャンタイプ(レーザー)
- CCDイメージタイプ(LED赤色光)
- 2次元シンボル(コードリーダー)
-
- 固定式定置タイプ
- ラスタスキャン(PDF417のみ)
- CCDイメージタイプ
- 近接タイプ
- 大深度タイプ
(レンズ使用焦点)
※読取り方式にはペンタイプ・タッチ(CCD)大深度タッチ(CCD)・レーザータイプに別れます。
リーダーの特長
キーボードインターフェースタイプ
- キーボードデータとしてデータを送信
- カーソルのある場所にデータを読込み
- CD(チェックデジット)送信等設定もバーコードメニューで簡単設定可能
キーボードインターフェース無線タイプ
- 電波の届く範囲内で読取りデータをキーボードインターフェースでデータを回収可能。
- 弱電波使用に付き使用場所での環境テストが必要。
- ほかはコード付きタイプと同様。
RS-232C接続タイプ
- 上位アプリケーションで制御しデータ読込み表示出来る為高度なシステム構築可能。
USB接続タイプ
- USBで接続するがキーボードとして認識させる事が多い。
- ノートパソコンでは2ポートが、マウスやテンキーで使用出来ない事が多いが、USB接続する事により接続可能となる。
メモリーUSB接続タイプ
- メモリ機能付き簡易ハンディーターミナルとして使用可能。
- メモリーに入れたデータは、ケーブルを差替えパソコンにキーボードデータとして送信できる。
ハンディーターミナル通信ユニットタイプ
- リーダー単体で持ち運びでき、携帯端末として使用できる。
- パソコンに接続された通信ユニットでデータをパソコンに送信。
- リーダー本体・PCに専用のアプリケーションソフトを作成できる高度なシステム構築が可能。
ハンディーターミナル無線タイプ
- パソコンから離れた場所からリアルタイムでデータ処理ができる。
- リーダー本体・PCに専用のアプリケーションソフトを作成できる高度なシステム構築が可能。
- 種類として特定小電力無線(400MHz)・特定小電力無線(1.2GHz)・SS無線(スペクトラム拡散方式=2.4GHz)の3タイプが主流。
ハンディーターミナル無線LANタイプ
- 単体で持ち運びできリアルタイムデータ処理が可能。
- LANに直結できる為データの一元管理ができる。
- LAN上のハブに通信ユニットを接続。
シングルスキャンとラスタスキャン(レーザー光源)
- シングルスキャン…レーザー光を横1本出してバーコードを読み取るタイプ。
- ラスタスキャン……レーザー光を横に複数出してバーコードや2次元(PDF417のみ)を読み取るタイプ。
オムニスキャン
- レーザー光を360°全角度に出し、バーコードを読み取るタイプ。
卓上タイプにみられ、バーコードの向きに関係無く読み取る事が出来る。
CCD
- イメージ画像を取込み解析し読み取るタイプ。
従って組込みソフトによりバーコード・2次元シンボルと読み取るコードが異なり、一般的にはマルチタイプ。光源は通常LED赤色が多い。
機種選定方
最小分解能
バーコードの細いバー及びスペースの太さの読み取れる最小サイズの事。 従って、細いバーを使用の場合はこの分解能以上のサイズで印字(印刷)が必要です。 只、一般的に、バーの太さは読み取り距離に比例しますので、距離を離すほど太いバーしか読めなくなります。
PCS値(Print Contrast Signal)
バーコードの印字(印刷)部分と下地(通常白地)との反射率の差を表します。 例えば、印字部の反射率0%(真っ黒)で下地の白が100%であればPSC値は100となります。 一般的なスキャナは、PSC値60位です。 又、注意すべきは、一般的なスキャナの光源が赤色の為、赤色でのバーコード印字は、避けなければなりません。
バイブレーター機能
騒音の激しい場所で使用する場合はビープ音だけではなく、バイブや光(赤や緑など)で読取り確認ができるタイプを選択。
読み取り方式の選択
タッチ式(CCD)・大震度読み取りCCD・レーザー・ペンタイプ等は、読み取り場所や、方法、サイズも考慮して選択。
固定リーダーの選択
読み取るバーコード・2次元コードを貼り付けたワークとリーダーとの距離・移動スピード・周辺の明るさ・コードの種類 (その他周辺環境に大きく左右される)により選択。
スキャン回数による選択(特に固定式レーザータイプ)
「スキャン回数/秒」で表し、読み取りスピードに影響します。一般的には、100スキャン/秒~1000スキャン/秒で、 特にコンベアで動くワークのコードを読み取る場合は、ワークの移動スピードに大きく関係します。 カメラ式固定リーダーの場合は、シャッタースピードで、調整しますが、照射光の明るさと相関関係にあります。
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